後期の授業を反省し、まとめながら考えたことの中に、
「自己表現」ということがあります。
これは、私の担当している「ビジネス口頭表現」や興動館科目の
「朗読」にかかわりますが、そのほかの演習、ゼミ、などにも関連しています。
3年生、4年生のいわゆる「就職活動」にも大いに関係します。
タイトルに「歯切れよく」とつけたのは、話し手の声や話し方を誉める時にこうした表現をする事が多いように思うからです。
それは明瞭な声と話し方ということです。 大切なのは、内容が明瞭であることが「歯切れよく」の一部だということです。
もちろん声そのものや発声も聞きやすく歯切れよくしたいものです。
声のもとは「息」ですから、きちんと声を出すためには
息を上手に使うことが大切です。
そのために腹式呼吸を応用するのです。
「興動館授業、朗読の発表会」
以下、授業風に・・・・・・
まず、5〜6秒間で息をゆっくり吐き出します。
続いて、一気に息を吸います。このときに肩が上下しないように気をつけましょう。
肩ではなくおなかが動きます。おなかがへこんでいって、
次にふくらんでくるような感覚をつかんでください。 こうして、
おなかで息を出したりいれたり感覚を練習すると、
声に力がついてきます。息をきちんと使うことは、声を出す基本です。
また、声帯をのびのびさせて、歯切れの良い声を出すためには、
声帯とその周辺の筋肉を緊張させずリラックスさせる必要があります。
身体全体の緊張もほぐしてあげましょう。
相手との距離感と方向性は、コミュニケーションの取り方の
基本としても重要です。届く声は、声の大きさだけでなく、
意識がどこに向けられているかにも影響されるようです。
届かせたい、伝えたい、わかってもらいたい、といった感覚が、声の力になります。
「スタジオでの演習も」
自分自身を見せたくない、恥ずかしい、
という気持ちでは「歯切れよくいきいきと」は無理なのです。
声を使って伝える、というのは自分を表現したいという動機がどうしても
必要です。
こうしたことが、十分授業で伝えられたかどうか?
細かいテクニックのような部分に埋没していなかったか?
反省とともに・・・・・
蔭山武人の今回のブログ担当を終わります。では次の古本先生、どうぞ!