2008年11月17日

「メディアと法」小テスト

小野です。さて、のっけから試験の話です。実は今日、月曜日は経済や経営など他学科にも公開している「メディアと法」の授業日。「表現の自由」、「知る権利」など少々、堅苦しい授業です。ちょうど後期授業の半分(7回)を終え、これまでの復習を兼ねての小テストを実施しました。 IMG_132.jpgその試験にも取り上げたのが、「外務省秘密漏えい事件」として知られる1972年の沖縄返還の際に起きた毎日新聞の西山太吉記者の「日米密約」を暴露した報道と、「国家のウソ」の話。

 授業の中でもかなり時間を割きました。外務省の女性職員と男女関係をもって「密約」を暴いた西山記者の取材方法の問題と、あくまで密約はなかったと言い続ける政府の「国家のウソ」の問題。現在は西山記者を支援する人々が情報公開法に基づいて外務省、財務省に関連外交文書の公開を請求していますが、両省は「そんな文書はない」と突っぱねています。

 私が感心したのは、この問題で「公務員の守秘義務」を話したのに対し、出席カードに書いてくれた次のような文章です。

 IMG_132762.jpg「秘密が国民にとって、とても重要なとき、これ(公務員の守秘義務)はスゴイ問題だと思う。たとえばもし日本が核兵器を所持しており、国民や周りの国に秘密にしているのだったら、その内容を暴露した場合、守秘義務が破られたということで犯罪となるのだろうか?・・・つまりはそれほど重要なことなら国民は知るべきであり、知らされないのは冒涜行為である」
 

この出席カードを読んで、私はうれしくなってしまったのです。つたない授業を理解してくれている学生たちがいる、と。そんなことで今回の試験の採点は少し楽しみなのです。ゼミ紹介が遅れてしまっています。明日は卒論に追われる4年ゼミの話をしましょう。


  
写真は「政府の秘密主義を突き崩すために〜西山太吉氏の国家賠償請求訴訟から考える」と題した東京新聞社会部の佐藤直子記者の記事が載った今月(11月)号の「新聞研究」と、西山氏の「沖縄密約−情報犯罪と日米同盟」。興味のある人は一読を。
posted by 小野 増平 at 17:22| 小野ゼミ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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