3年から本格的にゼミで専門の勉強がスタートするのですが、うちのゼミではメディアとビジネスの関係性や、メディアイベントとイメージ戦略などについて、自らの足で現地に赴き、自らの目で確かめ、関係者に話を聞いて、自分のテーマについてリサーチし、考察をまとめ、ゼミ内外で発表するということを課しています。後期にNHK広島放送局に映像作品を応募し、ディレクターとして全体をまとめた、3年ゼミの馬越君に、自らの後期の活動をふりかえってもらいました。(上映会の模様はこちらの記事を参照してください)http://centre.cocolog-nifty.com/media/2008/12/nhk-091b.html
「みなさん、はじめまして。
3年生はみんな就職活動で忙しそうです。がんばらなくては。3年ゼミの馬越です。今回参加した、NHK大学生ビデオゼミナールというのは、1つのテーマについて5分間の番組について大学生が企画・制作し、最終的にNHKの枠で放送されるというものです。県内8大学、18グループ、総勢72名が応募したそうですが、これに僕を含めた5人のメンバーで参加しました。今年のテーマは「いのち」でした。ちなみに去年は「仕事」だったそうです。まずこのテーマで取材対象を決めるまでに、かなり時間がかかりました。構成表をNHKに提出できたのも締め切りぎりぎりでしたし・・・。取材対象に決めたのは、グルジアからの短期留学生Nanaさん。前回の林先生の記事で映っている彼女です。グルジアといえば、今年の8月にロシアと紛争が起きたことで、ニュースに取り上げられ、現在も緊張状態が続いている国です。みなさんもこのニュースでその名を意識されたと思います。そんなグルジアから来た留学生を取材することで、何か「いのち」というテーマを身近に感じることができるのではないか、と思いました。
取材を始めて、まず立ちはだかったのが言葉の壁。グルジア語でも日本語でもなく、会話はすべて英語だったため、スケジュールの調整にはじまり、思い違いがたびたび起きてしまいました。ヒロシマの歴史を伝えるなど、大事なシーンを撮る時だけは、こちらの真意を間違えて伝えては、と林先生や国際交流室の方に通訳していただきました。しかし、僕らがもっと英語を話すことが出来ていれば、もっと問題の焦点をしぼって、核心に迫れていたのではないかと思います。
いろいろと苦労はありましたが、Nanaさん自身が自ら体験した「紛争当事者」としての想いを、吐き出すように語ってくれ、番組として伝えるべきメッセージは込められたのではないか、と思います。ただ、映像として取り上げるにはグルジアについての映像や情報が足りないため、もっと彼女について僕らも知るべきだっ
た、という点は反省しています。100%納得がいく作品とはまだいえませんが、今回この企画に参加したメンバー(他ゼミからのみんなも、それぞれ得意分野を活かして作り上げました)はそれぞれに何か得るものがあったと思っています。僕たちのこの作品「記憶〜忘れられない出来事〜」と、林先生の1年入門ゼミ生が中心となって作った「つながりのきっかけをつくる」は12月25日(木)の深夜0時45分〜1時10分までNHK教育テレビで放映されますので、興味のあるひとはぜひ見てください。馬越でした」。