2009年01月15日

日本の伝統色と出会う

adoco1.jpg新年早々、素敵なプレゼントをいただきました。日本の伝統色20色入り水彩毛筆セット。放送局に勤務していた時には、日々違う話題を追いかけ、心に余裕がないからこそ、逆に何かをじっと見つめてみようと絵手紙を我流でやっていました。せっかく描くのだから、と無謀にもインタビューさせていただいた方にお礼状は絵手紙でお送りしていました。下手の横好き・・・なのですが、お話のポイントとなったものを描いたりしたせいか、さらにお礼状をいただいたり、交流が続いたりしたこともありました。仕事を辞めたとき、留学してイギリスの景色を描こう!と簡易セットは持っていったのですが、英語力の未熟な外国人留学生にそんな心の休まる時間は持てず、一度も筆を手に取る機会はありませんでしたが。


adoco7.jpgさて、今回いただいた日本の伝統色。桃色・茜色・薄橙色・黄土色・緑青色・空色・藍色・若草色・紺色・茶色・朱色。黄色・群青色・紫色・焦茶色・紅色・牡丹色・松葉色・銀鼠・墨色の20色。いや、色ももちろん美しいのですけど、この響きがなんともいえず雅で。多くは古代、たとえば源氏物語などの時代からあるものでしょうし、当時の日本人が四季折々に目の前に現れる自然がおりなす色の世界を言語化して生まれた言葉。人生で直接見聞きできることは限られているのですから、その繊細な色合いの美しさをどうにか他者に伝えようというコミュニケーションの発達によって、これらの言葉に形成され、同じ自然環境に生きる人が色のイメージを共有することができるようになったという産物ですから、日本語の語感をもっと大事にしていきたいな、と思うようになりました。

adra10.JPGadoco2.jpg群青色なんて、わたしは最近「ロイヤルブルー」なんて表現しちゃうような深い美しい青ですけれども、自文化が豊かに育んでくれたものに立ち戻り、自然界との接点から生まれた色の感覚にもうすこし目を向けていきたいですね。ということで、これもきっと新しい年、再び絵手紙を始めて、モノゴトを絵的にとらえてみなさい・・・ということなのだと思いますので、再び光と影の世界と向かい合ってみようと思います。(画像は友人からい ただいた、手描き賀状です。やっぱり手描きとか毛筆だとあたたかさが伝わりますね・・・)こうやって、自分の手や目を動かして、草木の香りや空の青さ、色の濃淡など自分の五感に訴える何かをじっと見つめていけば、ただそのままモノを映すだけではなく、自分らしい表現が見つかるかもしれません。また、身の回りの景色や静物を観察することによって、デジタル社会が切り取り、目の前に「事実」として突きつけられる映像とは違う、自分の好きなことや興味のあるものに対して、アンテナが研ぎ澄まされ、感覚が鋭敏になるかもしれません。と、わたしのように、新年ですから、興味がありながらいままでやらずに来たことを、えいやっと始めてみるのはいかがでしょうか?楽しい、続けられる、と思えばまっしぐらに進めばいいし、やらないであきらめるより、豊かな発想力が身につくかもしれませんよ。新年の抱負に、とりあえず一歩踏み出すことで実現可能なものをひとつ見つけて、いっそ始めてみませんか。

posted by 林 晶子 at 06:22| 林ゼミ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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