2009年03月13日

学生懸賞論文

今日、3月13日、広島経済大では本年度(平成20年度)の学生懸賞論文の表彰式がありました。1〜4年生まで学年を問わずに応募し、論文の内容、形を競います。その最優秀賞に今回はメディアビジネス学科3年の矢倉沙也加さん(林ゼミ)が選ばれました。題目は「我が国におけるフィルム・コミッションの現状と課題〜広島と尾道の事例を通して」というものでした。

 

 IMG_0286.JPG矢倉さんの論文は8人の審査委員のほとんど全員がA評価を与えました。映画やテレビ、コマーシャルフィルムなどの映像制作に協力するために日本各地で作られているフィルム・コミッションとはどんなもので、問題点は何かを適切に示しているとの評価でした。

 

 矢倉さんは昨年前期のゼミの研究テーマにこのフィルム・コミッションを選んだと言います。偶然の判断でした。たまたまテーマを決める日の前日、テレビのニュースでフィルム・コミッションの活動を見て、「一体これはなんぞや」と興味をもったそうです。それまでフィルム・コミッションとは何かも知らなかったのです。

 

 自分が知らないことを、「知りたい」という欲求は物事を書いたり、表現するうえで一番大切な要素だと思います。未知のこと、新奇なもの、おかしいと疑問に思ったことを調べることで自分自身が納得する。そのうえで、今度はそれを他の人にも「知ってほしい」と伝えたくなるのではないでしょうか。論文でも新聞記事でもテレビのニュースでもそれは同じだと思います。

 

 矢倉さんの場合、フィルム・コミッションとはなんぞやという疑問を、まずネットなどで調べ一般的な知識を得ました。次いで自分の手が届く「広島フィルム・コミッション」と「おのみちフィルム・コミッション」の二つに焦点を絞って取材し、さまざまな具体的な事実、問題点を考えていったのです。

 

 物事を書いたり、映像化したりするとき最も重要なのはどれだけ取材ができたか、リサーチができたかということです。取材が十分だったら原稿の執筆は比較的スムースに進みます。材料集めが不十分だったり、的を射てないと執筆は滞り、無理をしたり、ごまかしたり、逃げたりということになりがちです。この点、矢倉さんは取材相手に恵まれたとみえ、十分な取材をして、執筆はほぼ一週間でやり遂げたと言います。それだけに原稿にスピード感があります。

 

 私たちは書くこと、表現することによって考えて行くようなところがあります。書きながら考える。映像作品を作りながら考える。そんなことです。ものを書く、作品を作るのが楽しいのはそれゆえだからとも言えます。これからも、メディアビジネス学科からどんどん学生懸賞論文などで受賞者を出したい。そんなことを考えた一日でした。

 

 以下は担当の林先生からのコメントです。

 

1年かけて、地域と中央の映画業界とを結びつける「フィルム・コミッション」の役割について、広島のみならず、岡山の事例なども広くリサーチをしていました。フィルム・コミッションの方ばかりではなく、映画制作関係者の方にもインタビューをし、聞いたお話から一歩踏み込んで、今後さらにそれぞれの地域に沿った戦略を考えるところまで、答えを追い求めている姿が印象的でした。文献と労をいとわないフィールドワークから得られた情報を自分なりに解釈して、自らの問いに答えるという問題解決能力を身につけて、賞に輝いたのは立派です。今後に活かしてください。

 
 写真は前川学長から表彰される矢倉さん   小野ゼミからの報告は今回はこれで終わります。
posted by 小野 増平 at 22:28| 小野ゼミ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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